【稼働開始】レベル判定システムが運用開始されました!
2020.04.10更新
ついに建設キャリアアップシステム(CCUS)と連携して技能水準を評価する「レベル判定システム」が稼働を開始しました。
建設キャリアアップカードの色をゴールドにしたい!とお考えの白色カード持ち技能者さんにとっては朗報かもしれませんね。
とはいえ誕生したばかりのシステムですので、不明点しかありません。
この現状を打破すべく、今回はザックリとした全貌をお届けします。
目次
【レベル判定とは??】
登録機関技能者制度のある35職種を対象に、能力評価に基づき建設技能者のレベルを4段階に分けることをいいます。
発表資料によれば、CCUSにより客観的に把握できる経験、知識・技能、マネジメント能力での評価を基本に下記、分類されます。
・レベル1(ホワイト)=見習い(初級技能者)
・レベル2(ブルー)=一人前(中堅技能者)
・レベル3(シルバー)=ベテラン(職長として現場に従事できる技能者)
・レベル4(ゴールド)=エリート(高度なマネジメント能力を有する技能者)
【レベル判定システムに申請する方法】
レベル判定システムにアクセスし、必要事項を登録して申請を行うことができます。
登録の際に色々入力した内容を基に、システム上で自動的にレベル判定を行うそうです。
ただし!!
建設キャリアアップシステムに登録された情報(技能者IDや資格等々)を元に評価を行うので、
建設キャリアアップシステム技能者登録がまだ終わってない技能者さんは申請することが出来ませんので注意しましょう。
【本人じゃないと申請出来ないのか?】
本人が申請するのではなく、所属事業者が申請することになります。
大事な事なので、もう1回いいます。
申請するのは本人ではなく事業者です。
能力評価は、建設キャリアアップシステムに登録された資格や今までの経験に基づいて評価を行う反面、
システム登録前の就業日数については1日も記録されていません。
なので申請する技能者がどんな資格を持っていて、今までどれくらいの期間、
働いてきたかを熟知している所属事業者が就業日数を証明(経歴証明)する必要があるので、経歴証明を行うことができる所属事業者のみが申請できることになります。
ただし!!
建設キャリアアップシステム事業者登録が済んでいない事業者は申請することはできません。
さらに技能者本人の同意を得て初めて申請出来るので、本人に確認してから申請するようにしましょう。
※技能者が所属する事業者のほか、元請事業者や上位下請事業者も申請することができるそうです。
ただ同意が得られたからといって、技能者本人の事をずっと見てきたわけでもない元請事業者が申請できるってのは個人的に腑に落ちないんですよねー。
直接雇用してきた事業者だからこそ、その技能者の今までの経験を証明できるっていう前提はどうなるんでしょうかね。
【申請するのにお金はかかる?】
レベル判定システムの申請手数料は、技能者一人当たり3000円とお高めです。
さらに申請者には、キャリアアップカードの更新手数料(色の変更)1000円を合わせた計4000円が請求されます。
まだ建設キャリアアップシステム技能者登録を申請してない方が、登録とレベル判定をするとなると、
キャリアアップ技能者登録2500円+レベル判定4000円=計6500円かかることになります。
カード1枚作るのに6500円。。。
【判定結果はが分かるまでどれくらい期間がかかる?カードはいつ届く?】
現状、1~2週間で判定結果が通知され、
判定確定後1カ月程度でレベルに応じた色のキャリアアップカードが技能者に届く予定だそうです。
【そういえば登録基幹技能者って申請すればゴールドカードじゃなかったっけ?】
2020年3月31日までに申請していれば、無条件でゴールドカード!という特例措置がありましたが、
実はこの特例措置が9月末まで伸びました。
なので、登録基幹技能者を保有している方は、レベル判定システムなんぞ使わなくても9月末までに申請すれば問答無用でゴールドカードです。
また下記、該当するようであれば登録基幹技能者になれるので、そっちのほうが良いかもしれませんね。
・実務経験のうち3年以上の職長経験
・実施機関において定めている資格等の保有 (1級技能士、施工管理技士等)
【終わりに】
俯瞰で見れば、良いシステムだとは思いますが、
建設キャリアアップシステム自体、問合せセンターに電話がつながらないという混乱状態なのに大丈夫なんでしょうか。
いっそのこと、建設キャリアップシステム内にレベル判定システムを組み込んだ方が、1回で終わるのでいいんじゃないかなとも思います(笑)
とはいえ建設キャリアアップシステム登録をしないと、レベル判定システムも使えないので、
登録を検討されている方、この手続きが面倒で中々踏み切れない業者さんは申請実績豊富なローイット関西行政書士事務所まで是非ご連絡ください!
【執筆者】ローイット関西行政書士事務所
代表行政書士 中市 勝
建設業手続きの実績はグループで300件以上。関西に携わる建設業関連(建設業・産廃業・宅建業)をメイン業務とし、その中でも建設業許可に特化。大阪・東京での行政書士事務所のグループとして一人親方から上場企業まであらゆるニーズに対応。