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建設キャリアアップシステム

【2025年最新版】CCUS(建設キャリアアップシステム)の能力評価制度で建設業の処遇改善と年収アップを目指そう!

2025.05.21更新

建設業界で急速に浸透している「CCUS(建設キャリアアップシステム)」。
現在、技能者登録数は約164万人、事業者登録数は約29万社(個人事業主含む)に上ります。

このCCUSが、今まさに次のステージへと進み始めています。
それが、「能力評価制度(レベル判定)」です。

この制度はまだ普及段階ではありますが、将来的に給料や労務費へ大きく影響する可能性があります。
本記事では、この制度の概要やメリット、導入の流れなどをわかりやすく解説します。

CCUS能力評価制度とは?

能力評価制度とは、CCUSに蓄積された情報をもとに、建設技能者の

  • 技能
  • 経験
  • マネジメント能力

などを客観的に評価する制度です。

この仕組みによって、技能者の処遇改善やキャリア形成が明確になり、建設業全体の魅力向上を目指しています。

制度の対象者と申請条件

対象となるのは、CCUSに「技能者登録」している建設技能者です。

  • 令和3年4月以降に登録した方は「詳細型」が必要
  • 一人親方や個人事業主も対象(事業者登録が必要)

簡易型登録の方は、詳細型へ変更しなければ能力評価は受けられません。

申請の流れと提出先

  • 申請先はCCUSではなく、各職種の能力評価実施団体(国交省認定)
  • 所属事業者が団体に加盟している必要はありません
  • 各団体は「能力評価実施団体一覧」で確認可能

申請手続きの詳細

  • 申請者本人、または所属事業者による代行が可能
  • 一人親方は自身で経歴証明を行い申請も可能

主な提出書類

職種により異なる場合があるため、必ず該当団体の公式サイトで最新情報をご確認ください。

  • CCUS技能者登録画面の写し
  • 能力評価申請書兼キャリアアップカード交付申請書
  • 振込時の明細(領収書等)
  • 経歴証明書
  • 個人情報利用同意書

評価される主な項目

項目 評価内容
経験 就業日数(CCUS登録データ)
知識・技能 保有資格、講習、研修、表彰等
マネジメント能力 職長・班長経験、基幹技能者講習など

経歴証明の特例措置(令和11年3月31日まで)

  • CCUS導入前の経験は「経歴証明書」により申請可能
  • 証明は所属事業者・元請業者・団体が対応
  • 日数単位ではなく「年月単位」で証明

レベル判定の内容(1〜4段階)

レベル 内容
レベル1 初級技能者(見習い)
レベル2 中堅技能者
レベル3 職長レベルの技能者
レベル4 登録基幹技能者などのマネジメント力保持者
  • 下位レベルを経ずに上位から申請可能(要資格)
  • 有効期限なし。ただし有効期限のある資格の更新に注意が必要

申請手数料と支払い方法

  • 申請費用は4,000~4,500円程度(団体により異なる)
  • 代行支払いも可能
  • 振込時には団体番号と氏名の記載が必要

審査からカード交付までの流れ

  • 団体による審査・評価
  • 承認後、評価結果通知とキャリアアップカードが交付
  • 郵送で1~2か月ほど(件数により変動)

レベル判定を受けるメリット

技能者にとって

  • 経験や資格に応じた適正な処遇が実現
  • スキルの可視化により、他社・元請へのアピールが可能
  • キャリアパスが明確になり、若手の目標形成に寄与

事業者にとって

  • 技能者の能力が可視化され、企業評価向上に貢献
  • 経審やモデル工事で加点対象となる
  • 人材配置・生産性向上、若手定着にも効果的

業界全体にとって

  • 処遇改善と人材確保による建設業のイメージアップ
  • 適正価格での受発注推進、賃上げへの後押し
  • 公共工事での賃金目安導入が進行中

給与・処遇への影響

年収の目安(国土交通省試算)

例:建築大工(週休2日・年234日就労)

  • レベル1中位:約492万円
  • レベル4中位:約694万円

※法的拘束力はないが、業界の処遇基準として浸透しつつあります。

国の処遇改善支援

  • 労務費調査に基づく賃金目安の提示
  • 能力評価に基づいた手当支給の推進
  • 「標準見積書」の活用による労務費の適正化

今後の展望

現在、CCUSのレベル判定と標準労務費の連動が進められています。

中央建設業審議会でも議論が行われており、制度面からの処遇改善が期待されています。

まとめ

CCUS能力評価制度(レベル判定)は、建設業界の「給料」「将来の処遇」を大きく左右する制度です。

直接的な賃上げを保証するものではありませんが、制度の整備と国の支援により、今後の処遇改善が見込まれます。

今のうちから制度を理解し、キャリアアップと企業競争力の向上に備えましょう。


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ローイット関西行政書士事務所までぜひご相談ください。

代理登録申請にも対応しております。お気軽にお問い合わせください!

行政書士 中市 勝

【執筆者】ローイット関西行政書士事務所
代表行政書士 中市 勝

建設業手続きの実績はグループで300件以上。関西に携わる建設業関連(建設業・産廃業・宅建業)をメイン業務とし、その中でも建設業許可に特化。大阪・東京での行政書士事務所のグループとして一人親方から上場企業まであらゆるニーズに対応。

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