【2025年から本格化】CCUSの3か年計画とは?現場の処遇改善・退職金も変わる!パソコンが苦手でも安心解説
2025.05.22更新
「CCUS(建設キャリアアップシステム)」が今後ますます重要になることをご存じですか?
国が発表した「CCUS利用拡大のための3か年計画」により、2025年から本格的に現場での活用が進み、処遇改善・業務効率化・退職金制度まで大きく変わっていくことが決まりました。
この記事では、パソコン操作が苦手な方や中高年の技能者にも分かりやすく、今後の流れとメリットをまとめてお伝えします。
目次
そもそもCCUSって何?
CCUSは、現場で働く技能者の「就業履歴」「保有資格」「社会保険状況」などをカードにまとめ、“見える化”するシステムです。
これにより:
- 退職金の管理(建退共)もスムーズに
- 賃金アップの交渉材料に
- どんな資格を持っているか一目で分かる
【新発表】CCUS 3か年計画の全体像
国土交通省が発表した3か年計画は、以下の3ステップで進められます:
1. 登録拡大フェーズ(2024〜)
- 技能者・企業の登録をどんどん増やす
- カード配布・就業履歴の蓄積促進
2. メリット拡大フェーズ(2025〜)
- 処遇改善:技能レベルに応じた手当・賃金制度が広がる
- 事務効率化:退職金の申請もパソコンで自動化
3. 定着・発展フェーズ(2026〜)
- 制度を現場で定着させて、建設業界全体の底上げへ
処遇改善って何がどう変わるの?
CCUSでは、技能レベルに応じて「見える化」された情報をもとに、次のような処遇改善が期待されています:
- レベルごとの手当や賃金目安が設定され、適正な報酬へ
- 元請企業が、下請の見積りを正当に評価するようになる
- 公共工事や民間工事での入札でも加点評価が増える
つまり、“がんばってきた人がちゃんと評価される”時代が始まります。
退職金(建退共)もCCUSと連動
今までは、退職金の証紙を台帳に貼るというアナログな方法が主流でしたが、今後は:
- CCUSのカードを現場でタッチするだけで
- 就業履歴がデータ化され、そのまま退職金に反映
- 証紙の手配・貼り付けが不要に
パソコン操作に自信がない方でも、事務側・元請側が登録処理を行ってくれます。
全国の工事がCCUS対応に!
今では、以下のような地域でもCCUSの登録で入札加点や補助金が出るようになっています:
- 大阪府豊中市・東京都世田谷区・福島県郡山市など53自治体以上
- 技能者がCCUSに登録していると工事成績に2点加点される例も
つまり、登録していないと仕事が減る可能性も出てきます。
まとめ:CCUSは「働く人を守る」制度
パソコンが苦手でも、CCUSは難しくありません。
現場でカードをタッチするだけで、自分の仕事の履歴が記録され、将来の退職金・賃金・手当につながっていきます。
今は「慣れること」が大事。不安な方は、専門の行政書士に相談して、登録だけでも済ませておくのがおすすめです。
がんばってきた“あなたの経験”が、未来の安心につながる——
それがCCUSです。
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当事務所では、建設業に特化した専門行政書士が、
- CCUSの登録・更新・カード取得サポート
- 書類作成や現場での運用アドバイス
などを、パソコンが苦手な方にも分かりやすく丁寧にサポートしています。
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中高年の方、小規模な建設業者様、一人親方の方からも多数ご依頼いただいています。
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【執筆者】ローイット関西行政書士事務所
代表行政書士 中市 勝
建設業手続きの実績はグループで300件以上。関西に携わる建設業関連(建設業・産廃業・宅建業)をメイン業務とし、その中でも建設業許可に特化。大阪・東京での行政書士事務所のグループとして一人親方から上場企業まであらゆるニーズに対応。