【CCUS更新】⚠建設キャリアアップシステム更新と注意点⚠
2023.11.08更新
まず伝えたいことはただ一つ。
初期に登録した事業者から順次、更新期を迎えるため、2023年10月1日から更新手続きが開始されました。
※カードの方じゃないやつです。事業者です。
さて、2019年4月から本格的に運用されてきた建設キャリアアップシステム(CCUS)
当初の計画では、登録することによって技能・経験に応じて適切に処遇される建設業を目指す!
技能者の資格や現場での就業履歴等を登録・蓄積し、能力評価につなげる仕組みを作る!という素晴らしいものでした。
しかしながら、実際は仕事を請けるにはCCUS登録しないといけない、登録しないと現場に入場できない。。。
こういった斜め上の結果をもたらしている建設キャリアアップシステムですが、遂に事業者登録更新手続が開始されました。
今回は、建設キャリアアップシステムの事業者登録更新と更新の際の注意点を解説していきます。
目次
事業者登録の有効期限は??
大事なことなので、もう一度。
事業者登録の有効期限は、登録日から5年後の登録月の月末です。
(例)2020年1月1日登録日の場合、2025年1月31日までが有効期限
なお2018年度登録の事業者の有効期限には特例がありますが、
大多数の事業者さんは本格運用後の登録だと思いますので、特例とかは気にしなくて良いかと思います。
有効期限が迫ってきたら何をするの?
事業者登録の更新申請が必要です。
職人さんの個人情報が載ってるカードの方じゃなくて、会社(屋号)の方なので注意してくださいね。
『有効期限の1カ月前までには、確実に更新手続きを行ってください』とキャリアアップが申しておりますので、
更新申請をしないと事業者登録が吹っ飛ぶ可能性があります。
なので有効期限の6カ月前から1カ月前までの間に、事業者登録の更新申請をぶち込むことが非常に重要となります。
更新申請で予想されるトラブルや注意することってあるの?
更新申請で予想されるトラブルや注意点を列挙していきますね。
①有効期限ギリギリで申請した場合
更新申請をぶち込んだ後、完了までに恐らく1ヶ月はかかるでしょう。
それ故に、有効期限ギリギリで申請した場合、有効期限は切れているけど更新申請の審査中という状況になるかと思います。
こういった事態は簡単に想定できると思うんですが、キャリアアップの公表資料には何も記載がないので、
皆様おなじみの、お問い合わせセンター案件になるかもです。
②更新申請をミスった場合
『更新申請は、簡素化が図られています。申請いただくのは、変更箇所のみです。(変更がない場合、新たな証明書類等の添付は不要です。)』
とキャリアアップさんは申しておられます。
事務所の宣伝ではありますんが、今日に至るまで沢山のお客様にCCUS代理申請のご依頼を頂いている経験上、
登録してから5年間、何も変更がなかったという企業や事業主は半数にも満たないんじゃないでしょうか。
以上の事から更新の際、新たな証明書類等の添付をして申請する方は多数おられると考えています。
そして不備が出た場合、当然に更新完了は遅れます。
となると再びですが、お問い合わせセンター案件になるかもです。
ちなみに新たな証明書類等の添付が必要な変更事項は以下の通りです。
・商号または名称
・建設業許可の有無(有の場合は建設業許可番号)
・法人、個人区分(法人、個人、一人親方のいずれか)
・法人番号
・代表者名
・所在地や住所
・資本金(個人事業主の場合は0円)
上記内容を踏まえ、このページを見ている方はご自身の胸に手を当てて、こう呟やいてみてください。
『ログインしたことあったっけ?(´-`).。oO』
③そもそも事業者ログインIDもログインパスワードも分からない場合
事業者ログインIDもログインパスワードも分からない場合、更新申請なんて不可能です。
建設キャリアアップシステム問い合わせセンターに問い合わせるか、
事業者登録の更新ってキャリアアップにお金は払うの?
ここは増税大陸ニッポンなので、何をするにもお金がかかります。
よって当然に建キャリに更新登録手数料の支払いが必要です。
とはいえ、更新なので新規申請の時よりはお安いんでしょ?と思ってましたが、
ところがどっこいキャリアアップさんは『更新の際には、資本金額に応じた所定の事業者登録料(更新登録料)をお支払いいただきます。』と申しておられます。
上記より、例えば資本金が1000万の会社は24000円、500億の会社だったら240万円を再度支払うことになります。
建設キャリアアップシステム(CCUS)更新申請でお困りの場合
自力で頑張る事は素晴らしいことですが、建設キャリアアップシステムそのものが5年前にやっと本格的な運用が始まったので、様々なトラブルが予想されます。
お困りの場合、弊事務所へのご依頼も検討していただけますと幸いです。
更新のみの単発案件でも、ログイン情報が全く不明でも懇切丁寧に真心こめてご対応させていただきます。
【執筆者】ローイット関西行政書士事務所
代表行政書士 中市 勝
建設業手続きの実績はグループで300件以上。関西に携わる建設業関連(建設業・産廃業・宅建業)をメイン業務とし、その中でも建設業許可に特化。大阪・東京での行政書士事務所のグループとして一人親方から上場企業まであらゆるニーズに対応。