【完全保存版】日本一詳しい建設業の業種紹介!(鉄筋工事業・舗装工事業)
2017.08.20更新
ご訪問いただきありがとうございます。
ローイット関西行政書士事務所の行政書士の中市です。
今回は鉄筋工事業・舗装工事業を掘り下げていこうと思います。
さて、鉄筋工事業・舗装工事業は一式工事業やとび・土工と比べると非常にシンプルかつイメージしやすいです。
しかし日々快適かつ便利な世の中のためには必要不可欠な業種ですのでしっかり抑えていきましょう。
では、掘り下げていきましょう!
目次
鉄筋工事業とは?
棒鋼等の鋼材を加工し、接合し、または組立てる工事をいいます。
建設現場でよく見かけるかと思います。竣工時には鉄筋はコンクリートに隠れて見えなくなりますが、建物の骨組みというべき重要な存在です。
特徴的作業スキルが、ハッカーと呼ばれる工具を使って針金で鉄筋をとめる「結束」です。
では次に工事の具体例を並べてみましょう。
工事の具体例
鉄筋加工組立て工事、鉄筋継手工事等です。
非常に分かりやすいので、鉄筋加工組立て工事についてはイメージがつくと思います。
よって鉄筋継手を用語解説いたします。
用語解説
鉄筋継手とは鉄筋同士の接合、わかりやすくいえば鉄筋を合体させることです。鉄筋継手は、重ね継手、ガス圧接継手、溶接継手、機械式継手などがあります。
鉄筋コンクリートによる施工が始まったのは、1900年頃といわれていますが、当初はすべて重ね継手で施工されていたそうです。
他の専門工事との境界
特に特筆すべきことはありません。
資格のお話し(鉄筋工事業編)
以下の資格を持っていれば、建設業許可(一般)における鉄筋工事業の専任技術者になることができます。
- 1級建築施工管理技士
- 2級建築施工管理技士(躯体)
- 技能検定の1級鉄筋組立て・鉄筋施工(選択科目「鉄筋施工図作成作業」及び「鉄筋組立て作業」)
- 技能検定の2級鉄筋組立て・鉄筋施工(選択科目「鉄筋施工図作成作業」及び「鉄筋組立て作業」)+合格後3年以上の実務経験
- 平成16年4月1日時点で旧技能検定で1級の下記のどれかに合格
→鉄筋組立て・鉄筋施工(選択科目「鉄筋施工図作成作業」及び「鉄筋組立て作業」) - 平成16年4月1日時点で旧技能検定で2級の下記のどれかに合格+実務経験1年以上
→鉄筋組立て・鉄筋施工(選択科目「鉄筋施工図作成作業」及び「鉄筋組立て作業」)
ちなみに1級建築施工管理技士であれば特定建設業許可の専任技術者になることもできますよ。
では次は舗装工事業を掘り下げていきましょう。
舗装工事業とは?
道路等の地盤面をアスファルト、コンクリート、砂、砂利、砕石等により舗装する工事をいいます。
イメージしやすいと思いますので、工事の具体例を並べてみましょう。
工事の具体例
アスファルト舗装工事、コンクリート舗装工事、ブロック舗装工事、路盤築造工事などです。
用語解説2
ブロック舗装工事は商店街とか観光施設の歩くところに、レンガみたいなものが敷き詰めてあるのをイメージしてください。
それがブロック舗装工事です。
用語解説3
路盤とは道路や鉄道線路の基盤となる地盤のことを言います。
他の専門工事との境界
ガイドラインより
- 舗装工事と併せて施工されることが多いガードレール設置工事については、工事の種類としては『舗装工事』ではなく『とび・土工・コンクリート工事』に該当する。
- 人工芝張付け工事については、地盤面をコンクリート等で舗装した上にはり付けるものは『舗装工事』に該当する。
資格のお話し(舗装工事業編)
以下の資格を持っていれば、建設業許可(一般)における舗装工事業の専任技術者になることができます。
- 1級建設機械施工技士
- 2級建設機械施工技士(第1種~第6種)
- 1級土木施工管理技士
- 2級土木施工管理技士(土木)
- 技術士:建設・総合技術監理(建設)
- 技術士:建設「鋼構造及びコンクリート」、総合技術監理(建設「鋼構造物及びコンクリート」)
実務経験が必要ないパターンですので、上記資格に合格してしまえば、その翌日には舗装工事業の専任技術者になれます。
ちなみに1級建設機械施工技士、1級土木施工管理技士、技術士のどちらかを持ってたら特定建設業許可の専任技術者になることができます。
終わりに
次はしゅんせつ工事業・板金工事業の掘り下げをお届けしたいと考えてます。
では今回はここまで!お疲れ様でしたm(_ _)m

【執筆者】ローイット関西行政書士事務所
代表行政書士 中市 勝
建設業手続きの実績はグループで300件以上。関西に携わる建設業関連(建設業・産廃業・宅建業)をメイン業務とし、その中でも建設業許可に特化。大阪・東京での行政書士事務所のグループとして一人親方から上場企業まであらゆるニーズに対応。