【完全保存版】日本一詳しい建設業の業種紹介!(さく井工事業・建具工事業)
2017.10.20更新
ご訪問いただきありがとうございます。
ローイット関西行政書士事務所の行政書士の中市です。
さてさて今回はさく井工事業・建具工事業についてみていきましょうか!
このさく井ってひらがなで言うとなんていうか知ってるでしょうか!?
これは『さくい』ではなく『さくせい』と読みます!
では今回もミッチリやっていきましょかー!
さく井工事業ってなんなん?
さく井機械等を用いてさく孔、さく井を行う工事又はこれらの工事に伴う揚水設備設置等を行う工事をいいます。
とりあえずさく井の意味を知っていただかないとイメージがつかないと思いますので、まずは用語解説です。
用語解説
さく井とは!
一般的には井戸を掘ることをいいます。
もちろん井戸掘りだけがさく井ではないですが、地面とかをボーリングマシーンで掘ってるものはさく井工事業とイメージしてください。
井戸を掘って水を出す、シンプルなイメージですが、使える井戸水を掘り下げるのは非常に大変です!なぜなら下記の二つの要件満たす必要があるからです。
- 水道法に基づく水質検査項目50をすべてクリアすること
- 現在の水道水利用より十分なコストメリットを出すこと
今の井戸は地下配管をしているので映画で見るような井戸はあまり見かけません。パッと見て、どこに井戸があるのかは分からないようになっています。
イメージがついたと思いますので、工事の具体例を見ていきましょう。
工事の具体例
さく井工事、観測井工事、還元井工事、温泉掘削工事、井戸築造工事、さく孔工事、石油掘削工事、天然ガス掘削工事、揚水設備工事等があります。
イメージついてたら、分かりやすいと思います。
用語解説
環元井とは!
地熱井から産出された熱水を地中に戻すための井戸や,発電を終えた蒸気の凝縮水を地下に戻すための井戸を言います 。含有する化学成分の流出による環境汚染や,大量の熱水採取による地盤変動を考慮し地下還元を行うそうです。
さく孔とは!
筒状の刃を高速回転させコンクリート削孔を行う技術をいいます。
他の専門工事との境界
特にありません。
資格のお話し(さく井工事業編)
以下の資格を持っていれば、建設業許可(一般)におけるさく井工事業の専任技術者になることができます。
- 技術士法による第二次試験のうち技術部門を上下水道部門(選択科目を「上水道及び工業用水道」とするものに限る。)に合格した人
- 技術士法による第二次試験のうち技術部門を総合技術監理部門(選択科目を「上水道及び工業用水道」とするものに限る。)に合格した人
- 職業能力開発促進法による技能検定のうち検定職種を1級のさく井とするものに合格した人
- 職業能力開発促進法による技能検定のうち検定職種を2級のさく井とするものに合格した後さく井工事に関し3年以上実務の経験がある人
- 平成16年4月1日時点で旧技能検定のうち検定職種を1級のさく井とするものに合格していた人
- 平成16年4月1日時点で旧技能検定のうち検定職種を2級のさく井とするものに合格していた者であってその後さく井工事に関し1年以上実務の経験がある人
- 登録地すべり防止工事試験に合格した後さく井工事に関し1年以上実務の経験がある人
- 社団法人斜面防災対策技術協会又は社団法人地すべり対策技術協会の行う平成 17年度までの地すべり防止工事士資格認定試験に合格し、かつ、地すべり防止工事士として登録した後さく井工事に関し1年以上実務の経験がある人
ちなみに技術士に合格した人は特定建設業許可の専任技術者になることが可能です。
では次は建具工事業を掘っていきましょう!
建具工事業ってなんなん?
工作物に木製又は金属製の建具等を取付ける工事をいいます。
建築現場で建具工事は仕上げ工事のひとつとされており、一般的には内装工事の後に行われます。
建具が入ると家らしくなり、新しい家が出来たという実感が沸きます。どのような建具を取り付けるかによって、家の雰囲気はずいぶん違ってくる+建具の種類は沢山あるので、注文住宅で家を建てる人にとっては楽しみの一つになってるのではないでしょうか。
建具は玄関のドア、雨や風を防いでいるサッシ、部屋を機能的にする間仕切りドア、障子や襖、このすべてが建具です。
バスルームやトイレのドアを含めて、建具は人々の毎日の暮らしを支えているものになっています。
では工事の具体例を見ていきしょう。
工事の具体例
金属製建具取付け工事、サッシ取付け工事、金属製カーテンウォール取付け工事、シャッター取付け工事、自動ドアー取付け工事、木製建具取付け工事、ふすま工事
用語解説の必要はあまり感じませんが、一つだけご紹介いたします。
用語解説
サッシとは!
窓枠として用いる建材のことです。英語でsash window(サッシ窓)というときには、上げ下げ窓(ギロチン窓)のことを指すことが多いようです。
他の専門工事との境界
特にありません。
資格のお話し(建具工事業編)
以下の資格を持っていれば、建設業許可(一般)における建具工事業の専任技術者になることができます。
- 法による技術検定のうち検定種目を1級の建築施工管理に合格した人
- 法による技術検定のうち検定種目を2級の建築施工管理(選択科目を「仕上げ」とするものに限る。)とするものに合格した者
- 職業能力開発促進法による技能検定のうち検定職種を1級の建具製作、カーテンウォール施工若しくはサッシ施工とするものに合格した人
- 職業能力開発促進法による技能検定のうち検定職種を2級の建具製作、カーテンウォール施工若しくはサッシ施工とするものに合格した後建具工事に関し3年以上実務の経験があるひと。
- 平成16年4月1日時点で旧技能検定のうち検定職種を1級の木工(選択科目を「建具製作作業」とするものに限る。以下同じ。)、建具製作、建具工、カーテンウォール施工又はサッシ施工とするものに合格してた人
- 平成16年4月1日時点で旧技能検定のうち検定職種を2級の木工、建具製作、建具工、カーテンウォール施工又はサッシ施工とするものに合格していた者であってその後建具工事に関し1年以上実務の経験がある人
ちなみに1級建築施工管理技士であれば特定建設業許可の専任技術者になることが可能です。
終わりに
今回の業種紹介はいかがでしたでしょうか!?
いよいよ残すは4業種です!
今回はここまで。お疲れ様でしたm(_ _)m
【執筆者】ローイット関西行政書士事務所
代表行政書士 中市 勝
建設業手続きの実績はグループで300件以上。関西に携わる建設業関連(建設業・産廃業・宅建業)をメイン業務とし、その中でも建設業許可に特化。大阪・東京での行政書士事務所のグループとして一人親方から上場企業まであらゆるニーズに対応。