【日本一詳しい】配管技能者の能力評価とは?レベル判定申請・必要資格・講習ガイド【2025年版】
2025.06.24更新

配管技能者の能力評価|レベル判定申請・必要資格・講習を徹底解説
能力評価 配管 レベル判定申請は、処遇改善や公共工事への参入を目指すうえで避けて通れないステップです。本記事では、配管職におけるCCUSでの評価基準、必要資格、注目される講習制度、申請方法を日本一詳しく解説します。
目次
CCUS職種コードとは?レベル判定申請前に必ず確認
配管職で能力評価を受けるには、建設キャリアアップシステム(CCUS)の詳細型技能者登録が必要です。
該当するCCUS職種コードは、以下の通り多岐にわたります:
- 36配管工-01~15(例:給排水・衛生、冷暖房、プラント、ガス器具など)
なお、「簡易型」での登録では申請できません。そのため、「詳細型」への切替を忘れずに行ってください。
能力評価の実施団体と申込先
配管技能者の能力評価は、以下の団体が実施しています。
- 全国管工事業協同組合連合会
- (一社)日本配管工事業団体連合会
- (一社)日本空調衛生工事業協会
詳細な申込方法や実施時期は、JEMCAの公式ページをご確認ください。
各レベルごとの評価基準と必要資格
レベル1(初級技能者)
技能者登録のみ行っている状態で、レベル評価はまだ受けていない段階です。
レベル2(中堅技能者)
レベル2に必要な条件は以下の通りです。
- 就業日数:3年(645日)以上
- いずれかの資格を保有:
- 2級配管技能士
- 石綿作業主任者
- 給水装置工事配管技能者
- 地山の掘削及び土止め支保工
- 高所作業車運転(技能講習または特別教育)
レベル3(職長レベル)
さらに上位レベルとなるレベル3では、以下の条件を満たす必要があります。
- 就業日数:7年(1505日)以上
- 職長・班長経験:1年(215日)以上
- 必須:職長・安全衛生責任者教育、レベル2の基準の「保有資格」
- 資格(いずれか):
- 1級配管技能士
- 1級または2級 管工事施工管理技士
- 排水設備主任技術者または責任技術者
- 配水管工技能者
レベル4(上級管理者・マネジメント層)
マネジメント能力を求められるレベル4では、以下のような要件が設けられています。
- 就業日数:10年(2150日)以上
- 職長経験:3年(645日)以上
- 必須:レベル2およびレベル3の基準の「保有資格」
- 資格(いずれか):
- 登録配管基幹技能者
- 給水装置工事主任技術者
- 建設マスター(優秀施工者)
注目資格と講習の概要
2級配管技能士
この国家資格は、都道府県の職業能力開発協会が主管しています。
試験は年1回(学科+実技)実施され、受験料はおおよそ18,000円です。
詳細は大阪府職業能力開発協会
の案内をご覧ください。
石綿作業主任者
この講習は、建設業労働災害防止協会(建災防)などが実施しています。
2日間の講習で、費用は約13,000円~。
詳しくは建災防の公式案内をご参照ください。
給水装置工事主任技術者
(公財)給水工事技術振興財団が実施する国家資格です。
試験は年1回(例年10月)行われ、受験料は約18,000円です。
公式ページ:試験案内
管工事施工管理技士
この資格は、全国建設研修センター(JACIC)が主催。
申込は例年6月頃で、学科+実地で取得可能です。
詳細は公式サイトで確認できます。
登録配管基幹技能者
この講習は、全国管工事業協同組合連合会が不定期で実施しています。
対象者は1級配管技能士の保有者かつ職長経験者。
実施案内はこちら:https://www.zkanren.or.jp/kikan/
配管技能者の評価は「証明力」につながる
技能の「見える化」は、キャリア形成や元請評価、入札条件の強化にも直結します。
そのため、処遇改善や資格手当の対象になる前に、早めのレベル申請をおすすめします。
申請や書類作成はプロにお任せください
ローイット関西行政書士事務所では、全国対応2,000件超のCCUS登録実績を活かして、CCUS登録代行や建設業許可取得支援まで幅広くサポートしています。
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【執筆者】ローイット関西行政書士事務所
代表行政書士 中市 勝
建設業手続きの実績はグループで300件以上。関西に携わる建設業関連(建設業・産廃業・宅建業)をメイン業務とし、その中でも建設業許可に特化。大阪・東京での行政書士事務所のグループとして一人親方から上場企業まであらゆるニーズに対応。